遍歴の備忘録

真実と妄想で織りなして

セーラー服

引きずっていて忘れられない人がいるとき

 

忘れるまで次と交際していけないのか

 

それとも忘れるためにも交際するべきなのか

.

.

.

.

.

中学3年生の最後

 

交際していたキミをずっと忘れられなかった

 

あまり自分を出すのが苦手なキミはいつもオドオドしてたね

 

それがあまりにも可愛くて

 

卒業して進路が別々になり

 

いつしか連絡することがなくなっていた

 

気がついたときには遅かった

 

高校で違う人と交際していたのを知った

 

初めて異性に関係することでの後悔をした

.

.

.

.

.

リセットしようと思い上京した

 

上京していた数年間の経験はすべてが新鮮で

 

すべてが楽しかった

.

.

.

それでも忘れられなかった

.

.

.

誰と交際していてもキミを思い出してしまう

 

目の前の人にキミを重ねてシタこともある

 

全部キミだ

 

声も 仕草も 感覚も 表情も

 

全部キミを浮かべて果てている

.

.

.

.

.

数年ぶりに地元に帰る

 

たまたま同級生と会い話をしていると

 

「結婚するってよ」

 

「えっ…」

 

キミも同じタイミングで上京していたのを知る

 

数年間すぐ近くにいたことも

 

進路のため上京して

 

その時にできた相手と結婚するらしい

 

結局キミはずっと近くにいた

 

もしかしたらキミの隣に居続けられたかもしれない

 

後悔した

 

同級生に連絡先を教えてもらい

 

「結婚おめでとう」

 

それだけ...

 

同級生が式の写真を見せてくれた

 

もしかしたらその隣にいるのは自分だったかもしれない

 

そこでやっと後悔の呪縛から解放された気がした

 

家で静かに乾杯した