遍歴の備忘録

真実と妄想で織りなして

感性(2)

シタい シタくない

 

男女共に思うことはあると思う

 

ヤることしか考えてないと思った

 

でも変わった

 

朝起きたとき

 

隣にいることがすごく嬉しかった

 

隣を見たら背中があった

 

すごく愛おしく感じてしまい

 

抱き寄せていた

 

こっちを向いて抱きしめてくれた

 

胸に顔をうずめられたのがたまらなかった

 

このままの時間がずっと続けばいいのに

 

その時間は今までに体験したことがないぐらい至福で

 

ヤることなんかより何倍もよかった

 

精神的に満たされていく感覚がした

 

布団の中で自然と絡み合う指と指

 

それだけでいい

セーラー服

引きずっていて忘れられない人がいるとき

 

忘れるまで次と交際していけないのか

 

それとも忘れるためにも交際するべきなのか

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中学3年生の最後

 

交際していたキミをずっと忘れられなかった

 

あまり自分を出すのが苦手なキミはいつもオドオドしてたね

 

それがあまりにも可愛くて

 

卒業して進路が別々になり

 

いつしか連絡することがなくなっていた

 

気がついたときには遅かった

 

高校で違う人と交際していたのを知った

 

初めて異性に関係することでの後悔をした

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リセットしようと思い上京した

 

上京していた数年間の経験はすべてが新鮮で

 

すべてが楽しかった

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それでも忘れられなかった

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誰と交際していてもキミを思い出してしまう

 

目の前の人にキミを重ねてシタこともある

 

全部キミだ

 

声も 仕草も 感覚も 表情も

 

全部キミを浮かべて果てている

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数年ぶりに地元に帰る

 

たまたま同級生と会い話をしていると

 

「結婚するってよ」

 

「えっ…」

 

キミも同じタイミングで上京していたのを知る

 

数年間すぐ近くにいたことも

 

進路のため上京して

 

その時にできた相手と結婚するらしい

 

結局キミはずっと近くにいた

 

もしかしたらキミの隣に居続けられたかもしれない

 

後悔した

 

同級生に連絡先を教えてもらい

 

「結婚おめでとう」

 

それだけ...

 

同級生が式の写真を見せてくれた

 

もしかしたらその隣にいるのは自分だったかもしれない

 

そこでやっと後悔の呪縛から解放された気がした

 

家で静かに乾杯した

違い

恋愛と性欲の違いってなんだろうか

いつからこんなこと思うようになっただろうか

恋人はいる

でも恋人とシてもイケない

相性があるのは理解している

好きだよ

でもイケないんだ

ふと恋しくなって会えるか聞いてみた

会えるよって

自分から聞いたのに

会うのが怖くなった

またイケないかもしれない

ごめん...また...

仕事入ったと嘘ついた

そして初対面の人を抱きに行った

イケたよ...

なんでだろうね...